BRX
BRX は BricsCAD で使用できる C/C++言語の API。BRXは "BricsCAD Runtime eXtension "の略。 BricsCAD の動作する OS に対応しているので、(非対応部分もあるが) Linux や Mac でも使える! BRX は、AutoCAD の ObjectARX とソースコードレベルの互換性を持っていて、同じソースコード・ファイルを使用して、個別のCADプラットフォームをターゲットとしたバイナリ・モジュールを構築することができる。 ARX のバージョン追従性はまちまち(よく使われているもの(要望が上がってくるもの)から対応されている感じなので、未対応のものがあったら積極的に要望を出すと良い)。
サポートされる機能
BRX APIでサポートされる機能と性能の主なリスト。(完全なリストは、オフィシャルのドキュメントを参照)
- コア機能。AcRx, AcAp, AcCm, AcDb, AcEd, AcGe, AcGi, AcGs, AcUt, Adsを含むコア機能。
- 複数ドキュメントのインターフェース。AcApDocument、AcApDocumentIterator、AcApDocManager
- リアクター。AcApDocManagerReactor、AcDbDatabaseReactor、AcEditorReactor
- カスタムオブジェクトとエンティティ: AcDbObject, AcDbEntity, その他から派生したクラス。
- オーバールール AcRxOverruleとその子孫。
- トランザクション。AcDbTransactionManager、AcTransactionManager
- 入力点処理。AcEdInputPointManager、AcEdInputPointMonitor
- ジグ AcEdJig
- MFCベースのユーザー・インターフェース拡張。AcUiおよびAdUi (Windowsのみ)
- プロトコル拡張
- C++から呼び出し可能なCOMタイプ・ライブラリとインタフェース。
- 「文書化されていないが、よく使われているARX関数:acdbSetDbmod, acedPostCommand, acedEvaluateLisp, ads_queueexpr, getCurrentPlotStyleName, GetListOfPlotStyles。
- コマンドとオブジェクト・イネーブラのためのレジストリ・ベースのデマンド・ローディング
- オブジェクトプロパティパレット(OPM)
- B-modeler、A-modelerと互換性のあるコード
- 陰線処理(HLR) API
- 境界表現(BREP) API
- 画像処理(ATIL) API
- プロットAPI(AcPl)
- マネージド・ラッパークラス(.NET API)
- BRX固有のAPI:診断、3d制約、土木、BIM、ドッキングパネルなど
BRX SDK
BRX SDKは、以下のもので構成されている。
- コード互換性のあるC++ヘッダ一式
- リンクに必要な.libファイル
- ドキュメント(リファレンスガイド、ポーティングマニュアル)
- サンプルアプリケーション
- BRX SDKはBricsCADと一緒にインストールされないので別途入手する必要がある。デベロッパー登録(無料)するとデベロッパー用のページから入手できる。 >> [1]
memo.
- BricsCAD では .NET も使えるが、BRX SDK 不要。マネージド.NET APIを使用するプラグインは、BricsCADと一緒にインストールされた希望のマネージドアセンブリを参照するだけで良い。
- BrxMgd.dll(必須)
- TD_Mgd.dll (必須)
- TD_MgdBrep.dll (オプション)
- TD_MgdDbConstraints.dll (オプション)