システム変数

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AutoCAD やBricsCADやIJCADなどの互換 CAD では、動作環境に関する設定値および一部のコマンドの設定値がシステム変数に格納される。

システム変数名を入力したり、SETVAR[変数設定]コマンドを使用したり、AutoLISP の getvar 関数と setvar 関数を使用して、すべてのシステム変数の値の取得や変更をしたり、直接コマンド プロンプトで変更することができる。

多くのシステム変数は、CAD の設定やコマンドのオプションの設定ダイアログ ボックスからアクセスすることができる。

システム変数は、レジストリや図面ファイルに保存されるものと、CADが実行されている時のみ有効で保存されないものがある。 DWG ファイルに保存されるシステム変数があるということは、必然的にシステム変数に対応していない CAD は DWG・DXFフォーマットと互換が取れているとはいえないと言うことになる。


  • 互換 CAD では、対応していない機能に関連するシステム変数は、システム変数はあるものの機能していないものがある。なぜそうした物があるかというとカスタマイズプログラムを中断させないための互換性向上の理由であると言ってよく、機能が実装されるタイミングでシステム変数も機能するようになることが多い。
  • システム変数を本サイトで扱うのは各CAD ひっくるめて変数を確認したいという要求のためです。(プログラム作成中のショートカット)



システム変数の値の種類

  • 整数: 短整数、長整数、ブーリアン、ビットコード
  • 実数: 浮動小数点
  • 文字: 文字と特定のフォーマットに従った文字列 (例:フォルダパス)
  • 座標値: 2D点(XY平面上の点を指定)、3D点(3D空間の点を指定)


システム変数の保存場所

  • Windows レジストリ(macOSとLINUXの場合はconfigファイル): 値はユーザープロファイルに保存される。CADを起動すると、現在のユーザープロファイル値が読み込まれる。
  • 図面:値は図面に保存され、その図面にのみ適用される。
  • Preference(設定) :値はユーザープロファイルに保存される。
  • 保存なし :デフォルト値はハードコードされており、CADを再起動すると初期値に戻る。
  • ワークスペース: 現在のワークスペースに値が保存される。