Open
- 構文
 - (open filename mode)
 
- 機能
 - LISPの入出力関数がアクセスできるようにファイルを開く。
 
- 引数
 - 
- filename : 開くファイルの名前と拡張子を指定する文字列。ファイルの完全パスを指定しなかった場合、スタートアップディレクトリを指定したものとみなされる。
 - mode : ファイルを読み込みモード、書き出しモード、追加モードのいずれで開くかを指定する。次の文字のいずれか 1 つを含む文字列を指定する。
 
- r : 読み込みモードで開く。
 - w : 書き出しモードで開く。filename 引数のファイルが存在しない場合、新しいファイルが作成、開かれる。ファイルが存在する場合、既存データが上書きされる。開いたファイルに渡されたデータは、close 関数でそのファイルを閉じるまで、実際には書き出されない。
 - a : 追加モードで開く。filename 引数のファイルが存在しない場合、新しいファイルが作成、開かれる。ファイルが存在する場合、開いた後ポインタが既存のデータの終わりに移動するので、ファイルに書き出される新しいデータは既存のデータの後ろに追加される。
 - 注:mode 引数は、小文字でなければならない。 (今後のリリースで変更されるかも)
 - BricsCAD V17以降の場合:
 
- r,ccs=<translation> : 文字コードを指定して読み込みモードで開く。
 - w,ccs=<translation> : 文字コードを指定して書き出しモードで開く。
- <translation> は、UTF-8, UTF-16LE, UNICODE [=UTF-16LE] が指定できる。
 
 
 
- 戻り値
 - ファイルを正常に開くことができた場合、他の入出力関数で使用可能なファイル ディスクリプタを返す。
 - モード "r" が指定され、filename 引数のファイルが存在しない場合、 nil を返す。
 
- 注: DOS システムの場合、プログラムやテキストエディタによってはテキスト ファイルの終端を示す EOF 記号([Ctrl]+[Z]、10 進 ASCII コード 26)が書き出される場合がある。テキスト ファイルを読み込むときに[Ctrl]+[Z] があると、その後にさらにデータが存在する場合でも DOS はファイルの終端とみなす。他のプログラムが作成したファイルに open 関数の "a" モードを使用してデータを追加する場合、テキスト ファイルの終わりに [Ctrl]+[Z] が挿入されていないかどうかを確認する。
 
- サンプル
 - 次のように、既存のファイルを開く。
 
(setq myfile "c:/program files/<CADインストールディレクトリ>/help/filelist.txt") (setq a (open myfile "r")) #<file "c:/program files/<CADインストールディレクトリ>/help/filelist.txt"> ; BricsCAD V17 以降のキャラクターコード指定したケース (setq fptr (open myFile "r,ccs=UNICODE")) (setq fptr (open myFile "w,ccs=UTF-8")) (setq fptr (open myFile "w,ccs=UTF-16LE"))
- 次の例は、存在しないファイルに対して open 関数を実行している。
 
(setq f (open "c:¥¥my documents¥¥new.tst" "w")) #<file "c:¥¥my documents¥¥new.tst"> (setq f (open "nosuch.fil" "r")) nil (setq f (open "logfile" "a")) #<file "logfile">
関連事項
- close 関数
 - findfile 関数
 - write-line 関数
 - read-line 関数
 - vle-file-encoding 関数(BricsCAD)